今回は川内駅から八代駅までをつなぐ観光列車おれんじ食堂で客室乗務員として働く尾野島さんにお話を伺いました
自己紹介
尾野島 優咲 さん
鹿児島出水市出身
2018年におれんじ鉄道に入社
関西弁に憧れをもち、大阪にバスガイドとして就職
北は新潟県、南は山口県まで全国各地を案内
地元出水市でも観光に携わった仕事をしたいと思い、おれんじ鉄道に入社
現在は客室乗務員として日々おれんじ鉄道を盛り上げている
「観光の仕事に携わりたい」地元での新たな挑戦
高校を卒業し、まずは大阪でバスガイドの仕事を始めました。
仕事では当日のトークもそうですが、事前の案内先についての勉強がかなり大変でした。
またプライベートにおいても、田舎から越してきた私は電車の本数の多さや乗り方など都会ならではの大変さに慣れるのに精一杯でした。
バスガイドとして勤めていた7年目のあるとき、ふと自分の今後の人生を考え、地元へ戻ることを決心。
地元の出水市にはバスガイドの仕事がなかったため、違う形で観光の仕事に携われないかと探している時におれんじ鉄道について話を聞き入社
鹿児島に来た!ローカル感あふれる列車内に
客室乗務員として働くうえで一番大切にしていることは、
旅の中で一番の印象に残るような時間にすること。料理の提供を始めとしたサービスに加え、笑顔を忘れないことなど常に意識しています。
また、働くうえで大切にしているこだわりがもうひとつ…
それは、‘‘いつも以上に鹿児島弁を使って話す‘‘ということ
もちろん、地元の食材を活かした料理や鉄道からの景色でローカルな雰囲気を感じられるのですが、やはり、特徴的な方言を話すことで、県外からきていただいたお客様に、より鹿児島に来た!と感じてもらえるなと実感しています。
そんな尾野島さんのサービス精神がお客様にも届き、過去には楽しい時間が終わるのが寂しく帰り際、涙を流される方もいらっしゃったとのこと。
また、天候の関係や機械のトラブルにより、
お客様がおれんじ鉄道を十分に満喫できなかった時にも、
サービスを通して「楽しかった」と笑顔で帰ってくださるお客様の姿を見て、改めて自分がやってきたことは間違ってなかったなと安心と自信につながったそうです。
コロナ禍での苦悩
やりがいを見つけこれからもっと盛り上げていくぞというときにコロナが流行し始めました。
事前の予約もキャンセルになることが多く、急激に利用が減ってしまいました。
しかし、おれんじ鉄道は観光列車としての利用だけでなく、乗車のみも可能。
そのため、観光列車としての利用者がいなくても電車を走らせる必要があり、
‘‘電車は動いているが、誰も乗らない‘‘という状況が本当にしんどかったです。
おれんじ鉄道を応援してくださる人達の存在
コロナ禍によって元気をなくしてた中、乗車以外の形でおれんじ鉄道を応援してくれる人達がいました。
それは、「振り鉄さん」の存在。
「振り鉄さん」とはおれんじ鉄道を見つけたら外から手を振ってくれる人達のことです。
「振り鉄さん」の中には、一度だけではなく、度々手を振ってくださる方もおり、
乗車してくださる方以外にも様々な形でおれんじ鉄道を応援していただくださる方の存在に勇気をもらいました。
おれんじ鉄道をもっと知ってほしい
コロナも少しずつ落ち着き、以前のように予約も増えてきました。
現在はより多くの方におれんじ鉄道を知ってもらい、利用していただくために
クラフトビールなどの「お酒×鉄道」イベントを開催してみたりと様々な取り組みを企画し、実施しています。
鹿児島といえば‘‘おれんじ鉄道‘‘ となるように
これからもおれんじ鉄道を盛り上げていきたいと話してくださいました。
- 名称
- 肥薩おれんじ鉄道株式会社
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