人々の生活で欠かせない三大要素衣・食・住
そんな私たちの暮らしでとても重要な役割を果たしている「水」
安心した生活を送る上で「水道屋」の存在は欠かせません。
また、私たちが普段流している生活排水を、下水道や浄化槽を通して綺麗な状態にして川に流し、地球環境を守る役割も担っています。
今回は、そんな薩摩川内市のまちの水道屋さん
株式会社 薩摩水道 芹ケ野さんにお話をお伺いしました。
株式会社 薩摩水道 芹ヶ野裕史 さん
2015年 9月 株式会社薩摩水道社長就任
2016年 4月 株式会社 薩摩水道 創業50周年記念地域貢献活動 青山地区
株式会社 薩摩水道 創業50周年記念祭 新田神社
2016年 12月 株式会社 薩摩水道 創業50周年記念事業
2021年 12月 第1回わたしたちのSDGs~リノベーションチャレンジ!~の実施
給排水衛生設備工事・管工事・水道施設工事・水回りリフォーム工事などの建設事業に加え、
2024年 春には、DIYサポート事業の一環で、薩摩川内市青山町にて「工房MOKU」を開設し、現在に至る。
社会インフラである「水道」の仕事を絶やさないために
知っているようでまだまだ知らない「水道」の仕事、どのようなことを行っているのでしょうか
水道屋を含む建設業は、一度作ったら終わりではありません。
普段は見えない存在ですが、必要な水の給水や汚れた水の排水などをはじめ、給排水設備にはライフラインとして人々の生活に欠かせないいろいろな役割があります。
また、一口に水道工事といっても、様々なケースがあるため、お客さまとのコミュニケーションは欠かせません。
お年寄りの親御さんのためにというお客様からユニバーサルデザインの設備が求められたり、
もともとあるものを生かしてリフォームを考えたり、
またあるときは、「おまかせするのでこの家の雰囲気に合うようにお手洗いからキッチンまでフルリノベーションして欲しい」というご要望があったりとその環境条件や要望も様々です。
そのため、様々な施工に携わる中でお客様に教わることも多いです。
長年、やっていても一つとして全く同じパターンは存在しないので、
その度に学びながら、新しいことにチャレンジしてみたりと、
水道屋として``その人の生活スタイルにあった提案``ができることが強みかもしれません。
水道屋の技術で「ものづくり」の楽しさを地域にひろげたい
今回は、事務所とは別に今年4月に開設した「工房MOKU」にお邪魔しました。
DIYサポート事業に続き、2024年春に「工房MOKU」を開設しました。
水道屋の職人の技術や知識を生かし、DIYに関する専門的なアドバイスやプライベートレッスンで技術指導を行ったり、廃材・古材を活用し、オリジナリティ溢れる作品を創作する体験型教室も行っています。
身近だけど、意外と知られていない建設業の仕事。
地域の皆さまに「ものづくり」の楽しさを体験してもらい、自分たちの力で創作したいと思う人が増えることで
地域課題である空き家問題などにも向き合っていきたいと考えています。
「つくっどらーんど」素材提供への想い
センノオト別館の工作コーナー「つくっどらーんど」で工作の資材として
水道パイプをご提供いただいており、別館では連日、パイプの素材で工作を楽しむ親子の姿が多く見られます。
「つくっどらーんど」でさまざまな色や形をしたパイプをつないで、とても大きな作品を作り上げていたり、こどもたちの発想で素材に命を吹き込む姿は、見ていてとても嬉しいです。
普段の生活で、なかなか見る機会も触れる機会もないパイプが生活に必要不可欠な水と結びついていると想像がつかない子も多いと思います。
「つくっどらーんど」で集まる素材がどこからきていて、普段どんなことに役立っているのか。
体験を通して学び、そしてその素材とそこに働く人たちの姿をいつか想像し、こどもたちの未来の選択が広がることを願っています。
最後に、芹ケ野さんの今後の展望をお聞かせください。
今後の展望は…たくさんあります!がまずは、ひとつ。
工房MOKUをはじめ、さまざな場所で「ものづくり」に触れる機会を地域で提供し、
建設業に興味を持ってくれる、若者や女性を増やしたいと考えています。
また、現在、水道の仕事をしている人たちはもとより、新しい世代の人たちが働く中で見つけたやりたいこと、心を燃やせるような個人の活動もサポートができる会社でありたいです。
そして、その活動が違う誰かの生活を支え、またさらに誰かの夢の後押しになる。
会社だけでなくこの業界全体がそういった連鎖を起こし、地域全体に広がっていけばいいなと考えています。
例えば、さまざま子どもたちが工房MOKUに訪れ、
ものづくりを楽しむ大人と交わることで、「社会とのつながりの場」として機能させたり、
これは個人の趣味と仕事の延長線上でやっていることですが、
大人や子どもが一緒になっていろいろな体験ができるように、キャンピングカーをつくったり、敷地内で畑をつくったりとまだ未完成ですが、これからもこの工房MOKUを通じて皆さんとふれ合い、地域を発展させたいと思っています。
取材・執筆:江夏
- 名称
- 株式会社 薩摩水道
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